原油先物は小幅高、月間では前月に続き下落へ 感染拡大が重し

シンガポール 30日 ロイター] - アジア時間30日の原油先物は小幅高。ただ、月間では2カ月連続で下落する見込み。欧州と米国での新型コロナウイルス感染再拡大で燃料消費が減るとの懸念が強まっている。 0451GMT(日本時間午後1時51分)時点で北海ブレント原油先物<LCOc1>は0.15ドル高の1バレル=37.80ドル。前日には5カ月ぶり安値を付けた。米WTI原油先物<CLc1>は0.1ドル高の36.27ドル。 OANDAのシニアアナリスト、ジェフリー・ハーレー氏は「欧州景気の鈍化やリビア原油生産再開を受け、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する『OPECプラス』は来年1月に日量200万バレル増産するとの合意を見直さざるを得なくなっている」と指摘。OPECプラスから発表がない現段階では、原油価格の上昇が持続する可能性は低いとした。 OPEC盟主のサウジアラビアと、非OPECのロシアは来年も現行の減産目標を延長することを望んでいる。新型コロナウイルス流行で燃料需要が、世界的に引き続き低調なことが背景にある。