アメリカ、1日あたりの新型コロナ感染者数が過去最多の8万8452人に ── 大統領選の激戦州で感染が拡大

新型コロナウイルスの感染拡大が止まらないアメリカでは10月29日(現地時間)、9万人近い新規感染者が報告され、1日あたりの感染者数としては最多記録を更新した。トランプ大統領新型コロナウイルスとの戦いについて、状況は「好転しつつある」と強調しているが、10月は新型コロナウイルスに感染して入院する患者の数もこれまでで最も多くなっている。 Covid Tracking Projectによると、29日は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による死亡者数も1000人を超えた。1日あたりの死亡者数が1000人を超えるのは、今週2度目。この日は8万8452人の感染が新たに確認され、現在、4万6000人以上が入院している。これは、新型コロナウイルスの感染拡大が制御されていないこと、新規感染者数の増加は単に検査数が増えたためではないことを示している。 事実、1週間の平均検査陽性率は6.3%で、前の月の4.5%から上昇している。 ワシントン・ポストによると、新型コロナウイルスの感染拡大は特に2020年の大統領選の結果を左右する、いわゆる"激戦州"で顕著だ。 「クック・ポリティカル・レポートが"接戦"と見なしている13の州で、1日あたりの平均新規感染者数(週間)は過去2週間で45%増えた」と同紙は報じている。ペンシルベニア州オハイオ州ミシガン州では、53%以上増えた。