黒人男性を警察官が射殺、抗議広がる。略奪や放火も...大統領選の激戦区・ペンシルベニア州で起こっていること
アメリカ・ペンシルベニア州のフィラデルフィアで、黒人男性を警察官が射殺した事件で、抗議デモが広がる中、略奪や暴動が発生し混乱に包まれている。フィラデルフィアは、ペンシルベニア州で最大の都市。アメリカ大統領選の行方にも影響しそうだ。 どんな事件だった? BBCによると、死亡したのはウォルター・ウォレス・ジュニアさん(27)。10月26日夕、北フィラデルフィアで、武器を持った男がいるとの通報を受け、2人の警察官が現場に駆けつけた。警察当局は、ウォレスさんに対しナイフを手から落とすよう求めたが応じず、彼らに向かって進んできたと主張している。2人の警察官はウォレスさんに向かって数回発砲。ウォレスさんは搬送先の病院で死亡が確認された。 ウォレスさんは躁うつ病を患っており、ウォレスさんの家族の代理人弁護士は、家族が警察官の発砲前にウォレスさんの持病のことを伝えていたという。
マレーシア最大与党、コロナ禍後に総選挙を要求
[クアラルンプール 30日 ロイター] - マレーシア連立政権の最大与党「統一マレー国民組織(UMNO)」は30日、新型コロナウイルス禍が去ったら総選挙を実施するよう求めた。 ムヒディン首相は議会でかろうじて多数派を維持しているが、野党指導者のアンワル元副首相も過半数の議員の支持を得ていると主張している。ムヒディン氏が要請していた非常事態宣言の発令を25日に国王が拒否したことも同氏への打撃となった。 UMNOはムヒディン氏の支持を表明しているが、信頼を回復するために新たなマンデートを要求した。UMNOのザヒド総裁は声明で、新型コロナの感染がコントロールされ、最低のレベルに達した時点で総選挙を実施し安定した政権を樹立すべきと主張した。 UMNOはまた、来週議会に提出される2021年予算案への支持を表明した。予算案を巡っては可決に必要な票を確保できるか不安視されている。
北漢山チョットゥリ峰近くで山火事発生、対応レベル1発令=韓国
韓国ソウルの北漢山チョットゥリ峰近くで火災が発生。現在、消防当局が消火作業にあたっている。 【写真】もっと大きな写真を見る 消防庁によると30日午前11時48分ごろ、北漢山チョットゥリ峰付近で火災が発生したとの通報が入った。 北漢山管理事務所は、登山路にいた登山客全員を避難させ、現時点で人命被害の報告は入っていない。 なお、消防庁は燃焼拡大の防止と作業人員を確保するため、この日午後12時38分を基準に「火災対応レベル1」を発令した。 Copyrights(C) News1 wowkorea.jp 【関連記事】 ホンチョン(洪川)郡ファチョン(化村)面で山火事…2時間後に大きな炎は鎮火=韓国 「三食ごはん」側、撮影地で発生した山火事に責任を痛感…「山林の復元に最善を尽くす」とコメント 女優ハ・ジェスク、高城郡の山火事を心配「どうか無事であるように祈る」 安東の山火事現場に向かった李洛淵委員長…次期党代表を意識か 文大統領 「植樹の日」に山火事被災地訪問=住民らを激励
焦点:迷走するWTOトップ選出、採決強行か米政権交代待ちか
[ブリュッセル/ワシントン 29日 ロイター] - 世界貿易機関(WTO)の次期事務局長選びが暗礁に乗り上げている。多数の加盟国が支持する候補者のナイジェリアのヌゴジ・オコンジョイウェアラ元財務相について、トランプ米政権が大統領選投票日を目前にした28日に、断固反対を表明。WTOに新たな「パンチ」を食らわせた。 これによりWTOは、採決に訴えて最大の資金拠出国である米国の意向を覆すか、大統領選で民主党のバイデン前副大統領が勝利して米国の態度が変わるのをじっと待つか、というどちらも苦々しい選択を迫られる形になった。 <早期決着は期待できず> オコンジョイウェアラ氏が選出されれば、初のアフリカ出身の事務局長が誕生する。同氏は米国籍も持っている。しかし米通商代表部(USTR)は、対立候補で韓国の兪明希・産業通商資源省通商交渉本部長の支持を明言し、国際貿易問題での経験が豊富な人物だと主張した。 ジュネーブのある外交官は、米国は事務局長候補を何とか一本化する最終盤になって兪氏の支持を打ち出し、議論の方向をめちゃくちゃにして、手続きの進行を妨害していると憤慨。「まるで行き当たりばったりで動いているようだ」とあきれかえった。 かつて米商務省高官だった戦略国際問題研究所(CSIS)のウィリアム・レインシュ氏は、米国を翻意させるため、舞台裏で相当激しい議論が行われるだろうと予想する。 ただトランプ大統領はWTOを中国寄りの「とんでもない」組織だと批判し、脱退までちらつかせているだけに、新事務局長承認のために11月9日に開かれるWTO一般理事会までに米政府が渋々でも多数意見を受け入れるとは想定しづらい。
WTO事務局長選、トランプ政権の土壇場での「ユ・ミョンヒ支持」どんな影響か
世界貿易機関(WTO)の次期事務局長の最終選出は、ひとまず米大統領選挙(11月3日)以降に持ち越された。164の加盟国のうち多数がナイジェリアのヌゴジ・オコンジョイウェアラ候補を支持し、WTO一般理事会もオコンジョイウェアラ候補で合意のうえ進めようと提案している状況において、韓国候補のユ・ミョンヒ本部長が米国による土壇場での「ユ・ミョンヒ支持」と米国の大統領選という外部環境の変化の中で、果たして奇跡のような土壇場の逆転劇を起こし得るのか、気がかりなところだ。現在のところ、局面は霧に包まれている。 WTOは韓国時間の28日夜11時頃(現地時間午後3時)、スイス・ジュネーブの本部で164カ国のジュネーブ駐在大使の全員参加による全体会議を開き、ここ10日あまり調査を行った結果、オコンジョイウェアラ候補がより多くの支持を得たと公表した。最終決選ラウンドに進んだ両候補の具体的な選好度得票数は公開せず、「最も選好度が高いとしてコンセンサスを得た(most likely attractive consensus)のはナイジェリア候補」と公表したという。韓国政府関係者は「WTOの伝統と慣例上、相手候補の自尊心を考慮して両候補の具体的な得票数は明らかにしない」と述べた。ただし、外信によると、ジュネーブ内外で流れた支持率は、オコンジョイウェアラ候補が164の加盟国のうち96~104票ほどを得たと推定される。韓国政府は「支持する候補を提示せず棄権した国があるかどうかを知ることは困難」と述べた。 特にこの日の全体会議で、今回の事務局長選挙を管掌する3人のトロイカ(一般理事会(GC)のデビッド・ウォーカー議長、紛争解決機関(DSB)のダシオ・カスティーヨ議長、貿易政策検討機関(TPRB)のハラルド・アスペランド議長)や、欧州連合(EU、27カ国)、中国など一部の加盟国は、より多くの支持を得たオコンジョイウェアラ候補を事務局長に最終的に推すことを提案したと伝えられている。しかし、それを受けて米国が公式に意見の相違を表明するとともに「ユ・ミョンヒ支持」を強く打ち出したことで、局面が緊迫した。WTOのキース・ロックウェル報道官は全体会議後、記者団に「ある代表団が(会議で)オコンジョイウェアラの立候補を支持することはできず、引き続き韓国のユ・ミョンヒ本部長を支持すると述べた。その代表団は米国だった」と明らかにした。米国がオコンジョイウェアラ候補に反対すると、WTO議長団(トロイカ)は「11月9日までに最終選出者を決める」と一歩引いたという。WTO事務局長は、すべての加盟国のコンセンサス(意見一致)を得ないと最終選出されない。したがって米国はもちろん、韓国やナイジェリアも最終候補に同意せねばならない。事実上、米大統領選の直後まで時間をかけて協議を進めようということだが、11月9日に延ばしたのは、米国と韓国の説得を続け、譲歩を引き出すという趣旨と解釈される。
コーラン踏んだとされる男性を群衆が撲殺、遺体燃やす バングラ
【AFP=時事】バングラデシュ北部の町ブリマリ(Burimari)で29日、コーラン(イスラム教の聖典)を冒涜(ぼうとく)したとされる男性(35)が、群衆にリンチ(私刑)にかけられ、撲殺された。警察が明らかにした。 【写真】バングラデシュ首都ダッカで行われた反フランスデモの様子 警察によると、モスクでコーランを踏みつけたとされる2人を拘束し、町役場で保護していたが、押し寄せた1000人超の群衆に身柄を奪取された。1人は撲殺されて路上で遺体を焼かれ、もう1人は負傷したものの、逃げのびた。 警察は騒ぎを収めるためにショットガンで実弾を17発撃ったが、群衆を阻止することはできなかった。町役場も放火されたという。 イスラム教徒が多数を占める国々では、フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領の発言への反発から抗議デモが相次いで発生。バングラデシュの首都ダッカと港湾都市チッタゴン(Chittagong)では今週、反フランスデモが行われ、数万人が参加した。30日の金曜礼拝後にもさらなるデモが予定されている。【翻訳編集】 AFPBB News